VOL.2
MiRaKuRu TSUUSHIN
「美ラクル通信」は、美ラクルミストをはじめとする弊社のサービスを通じて、ご縁をいただいた皆様に役立つ情報をお届けする不定期の情報です。 2018年12月20日発行
クリスマス、そして年末年始の帰省や海外旅行と、家族で過ごす楽しい行事が増えるこの時期、とくに注意したいのがノロウイルス。インフルエンザウイルスより小さいウイルスなのに、強力な感染力のおかげで一家全員がダウン——なんてことにならないよう、しっかり予防対策を!
感染力が強く油断は禁物!
ノロウイルス対策のポイント
ノロウイルスの特徴は感染力!食品と人の間を循環して蔓延
今年もノロウイルスの流行する季節がやってきました。ノロウイルスに代表されるウイルス性の胃腸炎は年間を通じて報告されていますが、夏場の食中毒とは異なり、とくに冬になると増加する傾向があります。先日も箱根のホテルで40人以上が下痢や嘔吐などの症状を訴え、レストランが営業禁止処分になったニュースがあったばかりですね。
ノロウイルスにはワクチンがなく、長期的な免疫も成立しないため、何度でも感染してしまう特性があります。しかも感染力がきわめて強く、わずか10〜100個程度のウイルスが体内に入っただけで感染してしまいます。症状は嘔吐や下痢、腹痛といった胃腸炎がメインで、多くは数日でおさまりますが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者の場合は重症化する場合もあります。感染力の強さから学校や病院、老人保健施設などで集団感染が発生することもあり、社会的な影響が大きいウイルスのひとつと言えるでしょう。
ノロウイルスは、人の腸管粘膜でしか増殖することはなく、感染経路は基本的に経口感染です。感染した人の排泄物や嘔吐物に含まれるウイルスが接触した手を通じて口に入るほか、汚染された下水が海に入り、牡蠣などの二枚貝に蓄積されるので生のまま食べると感染することもあります。つまりノロウイルスは人の腸→下水→川→海→二枚貝→人というサイクルで循環しているのです。冬場は牡蠣の生食が増えることもあって、ノロウイルスが蔓延しやすくなるわけです。
症状が出ない「不顕性感染者」によって知らず知らずに広がる
このようにノロウイルスは人から人への感染だけでなく、人から食品、食品から人へと連鎖することによって感染を広げるので、なかなか根本的に排除することができません。しかもノロウイルスの場合、厄介なことに感染していてもまったく症状が出ない「不顕性感染者」と呼ばれる人の割合がかなり多く、なんと30〜50%に達すると言われています。2〜3人に1人は症状がないため感染に気付かず、知らないうちにウイルスをまき散らしているかもしれないのです。こうした不顕性感染者でも、症状のある感染者と同様に排泄物の中には1グラムあたり10億個ものノロウイルスが含まれています。それらが長い人では1ヵ月以上にわたって排出され続け、ウイルス拡散のリスクも高くなります。この時期は、上手に予防するしかなさそうですね。
またノロウイルスの症状として、突発的な激しい嘔吐が挙げられますが、これによって衣服や寝具などにウイルスがついてしまい、看病してくれる家族にも感染を広げるケースが多くなります。感染した人には無防備な接触を避け、二次感染を防ぐことが大切です。
予防対策は加熱調理と手洗い/二次汚染を防ぐには器具消毒
ノロウイルスは口から感染するので、汚染が疑われる食品を食べない、飛沫しやすい環境を避ける、口元に触らないといったことが鉄則になります。予防対策として有効なのは何と言っても手洗いと消毒。さらに調理時にはできるだけ加熱調理を心がけ、調理器具も熱湯消毒や塩素消毒を行いましょう。
除菌・消臭に加えてウイルス不活化効果が認められている「美ラクルミスト」シリーズから、ハンドクリーナー「美ラクルハンド」が登場しました。上手に取り入れてこの冬の感染予防対策にお役立てください。
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